手足のコントロール機能が 低下している方へ
手足のコントロール訓練を行いましょう
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手足のコントロール訓練を行いましょう
多発性硬化症では、病巣の部位により運動麻痺や運動失調が出現して手足のコントロールがうまくいかなくなったり、動作の正確性が低下して生活内の細かい動作などに支障を来たす可能性もあるため、「手足のコントロール訓練」はとても大切です。
手足のコントロール訓練のポイント
集中できる環境で、急がず丁寧に、正確性を高めるように行いましょう。
正確にできたときの感覚を覚えて、繰り返しましょう。
手足のコントロール訓練を動画に合わせて行いましょう!
【動画再生時間:11分35秒】
手足のコントロール訓練を項目別に分け、わかりやすいイラストとともに解説しています。
コインを8枚程度ご用意ください
1 まずは1枚のコインを、利き手の親指と人差し指ではさみます。
2 次はそのコインを親指と中指ではさむ…というように、順次、はさむ指を薬指、小指の順に、隣に移動させていきます。
3 今度は逆に、そのコインを小指から薬指、中指、人差し指の順に移動させていきます。
1~3で1周とし、これを5周程度行いましょう。終わったら、反対側の手でも同様に5周程度行いましょう。(時間がかかってもいいので、ゆっくり落とさないように)
コインを8枚程度ご用意ください
8枚程度のコインをテーブルの上に置いた後、まずは利き手の指で1枚ずつつかみ、そのまま手のひらの中に入れていきます。できるだけ多くのコインを手のひらの中に入れましょう。終わったら、反対側の手でも同様に行いましょう。(時間がかかってもいいので、ゆっくりと落とさないように)
コインを8枚程度ご用意ください
「コインをつかむ」の訓練で手のひらの中に入れたコインを、今度は1枚ずつテーブルの上に、「人差し指が上、親指が下」の状態ではさみながら積み上げていきます。手の中のコインを全て使うつもりで積み上げていき、終わったら反対側の手でも行いましょう。(積んだコインが倒れても気にせず、そのまま続けましょう)
この訓練は集中力が必要なので、精神的な疲れが出る場合があります。根をつめず楽な気持ちで!
ゴムボールやサッカーボールなど、丸くて転がるものをご用意ください
イスに座り、ボールの上に片足を乗せたまま、足の裏でボールを“前後”に転がします(ボールは足の裏から離しません)。これを5回ずつ行いましょう。終わったら、反対側の足でも同様に5回ずつ行いましょう。
乗せた足がグラグラしないよう、丁寧に足の裏で転がすこと!(足のコントロール訓練は全て同様)
ゴムボールやサッカーボールなど、丸くて転がるものをご用意ください
イスに座り、ボールの上に片足を乗せたまま、足の裏でボールを“左右”に転がします(ボールは足の裏から離しません)。これを5回ずつ行いましょう。終わったら、反対側の足でも同様に5回ずつ行いましょう。
乗せた足がグラグラしないよう、丁寧に足の裏で転がすこと!(足のコントロール訓練は全て同様)
ゴムボールやサッカーボールなど、丸くて転がるものをご用意ください
イスに座り、ボールの上に片足を乗せたまま、足の裏でボールを円を描くように“時計回り”、“反時計回り”に転がします(ボールは足の裏から離しません)。これを5回ずつ行いましょう。終わったら、反対側の足でも同様に5回ずつ行いましょう。
乗せた足がグラグラしないよう、丁寧に足の裏で転がすこと!(足のコントロール訓練は全て同様)
ゴムボールやサッカーボールなど、丸くて転がるものをご用意ください
ボールを転がすときの力加減に注意!
体が揺れて不安定な場合は、イスの横かテーブル、またはベッドなどにつかまること!
1 イスに座り、ボールの上に右足を乗せた後、まずは左足側にボールを転がし、左足で止めます。
2 今度は、左足にあるボールを右足側に転がし、右足で止めます。
1~2で1回(往復)とし、これを5回行いましょう。
【監修】
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院
言語聴覚士 堀田 弘伸 先生
理学療法士 吉田 良 先生
作業療法士 塚田 周平 先生
【総監修】
医療法人セレス さっぽろ神経内科病院
院長 深澤 俊行 先生
よくあるご質問【病気・症状、日常生活、治療】に専門医よりお答えします